元パートナーと一緒にネパール支援のライブに行った。
婚約した時に、知人にもらったご祝儀1万円を、ネパールの震災に寄付しに行った。
これで終わりにさせるんだな。
私はなんだか心が少しごちゃごちゃしていた気分だった。
だけど、友達の演奏と歌声を聴いてたら、懐かしくてロマンチックな気分になった。
付き合って最初のデートはここで、このミュージシャンだったな。元パートナーから誘われたんだ。
ロマンチックな気分だけど、感傷的な気分にもなった。
一緒にネパールの定食を分け合えっこして、彼は横にぴったりひっついてきた。
彼はこのブログを読んでいる。だから彼へ向ける日記が実は多い。
付き合う前、デートした時にブログを教えたのだ。このブログは匿名だけど、彼には教えた。
帰りに、私の実家の近くの駐車場に車を停めてエンジンを切って話した。
彼は深く傷ついている。彼の父親が福島第一原発の誘致の場所の決定の判子を押した人。押さなければ、あんなことにはならなかったと。
彼の父親はこう言ったらしい。
「私は何もないところに、経済をもたらしたのだ」と。
酔っぱらって言ったそうだが、私はそういう考えの人もいるだろうなと思った。私の父親もそうだから。
彼が東京に居た時、勤めてたリサイクルショップを辞めた理由は、自民党政権に変わり、安倍晋三がunder cotrolと発言して、溶接の学校へ行って爆弾を作り安倍晋三と一緒に爆発して自爆テロをしようとしたと。
それを察した彼の自転車の師匠は、みんなで大声で叫んで止めるしかないと諭したそうだ。
みんなで乗ってる電車を止めるには、乗客全員で止めるのを叫ぶこと。
それでなんとか死ぬのを思い止まったそうだ。
私と別れた理由も、私の問題というより、彼と彼の家族の問題が根本にあると感じた。私を両親に紹介して、彼の実家に帰った時、仲直りも兼ねてたそうだ。
原発事故の後、彼は父親とぶつかり家族との関係が悪くなってたそうだ。
そして私と別れて、彼の両親が彼の元へ来た時、思いをぶちまけたそうだ。
そして家族と縁を切り、野垂れ死にしようとしたけど、ゲストハウスプロジェクトの理事に声かけられて、目標ができて、今は元気になった。
彼が私のブログを読んでて、彼のことをよく書いているから、
僕のどこがいいの?
僕なんか死んでしまえばいいと思っている。
年収も180万以下だし、これからもっと下がるし、もう45だよ?
と言われたけど、ほっとけないのだ。
私は彼の力になりたい。支えたいし、守りたい。
車の中で、私の腕の中で涙ぐんでたけど、もう愛おしくてしょうがなかった。
ほっとけないのだ。側にいたいのだ。
私の母親とか友達とか、年収とか気にするけど、そんなことを気にしない私は世間知らずのお嬢様なのだろうか。
現実をみてないのだろうか。
やはり、最後は「金」なのだろうか。
私は人の物差しを数字で判断するのが大嫌いだ。
偏差値とかも大嫌いだった。
人はモノではないのだ。それが私の根底にある。
40代男性で、低収入。メディアで問題にされてたけど、私の存在を認めてくれる人が、その状況にいる。
社会の不条理をよく体感している人だ。大島渚の映画に出てくるような彼。
日本死ね!ってブログが凄く広がって国会まで伝わったけど、この国のヤバさが本当に悲鳴をあげて聞こえてきた。
炭鉱のカナリヤはとっくに鳴り響いている。
それが大きな鳴き声になっている。
もっと、色んな広い視野を持って、複数のレイアーの視野を持っていいのではないか。
今月末は、彼の誕生日。誕生日に本をあげようと思う。
そんなに思い詰めなくてもいい。人間臭い彼が好きだけど、30の私と45の彼は視野が違うのだろうか。私も45になれば思い詰めるのかな。
生きてりゃなんとかなる!
私が自殺願望を持っていた時に救われた、もののけ姫からのセリフ。
もっと生きやすい、人間をモノ扱いしない、本当の意味での「豊か」な国になれればいいのに。
私は身近な女性を、メイクセラピーで救えたらいいと思う。
男性も救いたいな。
不条理な、世の中。
大島渚監督、どうすればいいんですか。